CIAO!ルーチョです。
イタリア、シチリア島ラグーサ出身。
2010年に、岡山県北部ひるぜん高原にやって来ました。
シチリア島で知り合った奥さんと、2015年まで、食事付きのロカンダ(宿)を経営しており、
そこでお客様にシチリア料理をご提供していました。
当初、料理に使っていたオイルはシチリア産ではないオリーブオイルでした。
私の地元には美味しいオリーブオイルがあるのに、なんだか勿体ないし、
シチリア料理を食べに来てくれた日本の方にはやっぱり本当のシチリアの味を食べてもらいたい。
シチリア料理の基本の食材であるオリーブオイル。
食材を炒めたり、パンに付けたり、料理の仕上げに生でかけたり。
「シチリアの味」を完成させるのにとても大事な食材です。
だから、自分でシチリア島から輸入してみることにしました。
最初は、お客様のお料理と自分たちで食べる分だけ。
オリーブオイルも人気でお客様から「このオリーブオイル美味しい!お土産に買って帰ることはできないの?」と尋ねられるようになりました。
私もそれが嬉しくなり、お客様に簡単なオリーブオイル講座をしたり、お土産として販売したりするようになりました。
またほかのお客様から「もうオリーブオイルが無くなってしまったのですが、送ってもらえませんか?」
「蒜山に行った友達からもらって美味しかったので送ってもらえませんか?」
などの嬉しいお問い合せをたくさんいただくようになり、徐々にオリーブオイルの輸入する量も増えて来ました。
オリーブオイルの美味しさや、シチリアのことに興味を持って下さる日本の方が増えてくることが私にとってはとても面白くて嬉しいことでした。
でも2015年に、次男出産で、奥さんが料理をつくる時間を取れなくなり、宿は休業するしかなくなりました。
私は、せっかくお客様に喜んでもらっていたオリーブオイルだから、輸入をもっと本格的に頑張ろうと【Oliva Sicula(オリーバシクラ)】のお店をOPENしました!
今、私が輸入しているオリーブオイルは、私の叔父さんからと もう一件は古くからのパパの友人の経営する農場からのものです。

写真左【パンタレオ生産者のフランコおじさん】 右【シクルム生産者のジョヴァンニさんと】
彼らは、品質に拘り丁寧に丁寧に愛情込めてオリーブオイルを作っています。
二日以内に搾油すれば良いエキストラヴァージンオイルとされているところを、フランコおじさんは3時間以内で搾油しているほどです。(収穫から搾油までの時間が短ければ短いほどフレッシュで酸化の低いオリーブオイルになるので重要なポイントです。)
オリーブ畑には何百年、そして一千年もの樹齢の大きなオリーブの木もあります。
天候や実の育ち具合を見極め、木の剪定、害虫対策や収穫などを行います。
無農薬で収穫は全て手摘み。収穫後は搾油所へ直行!
高品質のオリーブオイルを作るため年中気が抜けないようです。
そのようにして作られた貴重なオリーブオイルは、健康にも良く、美味しく、赤ちゃんからお年寄りまで食べられます。
生産者の2人にはしょっちゅう電話をし、今シチリアでどんな作業をしているのかや、今シーズンの収穫量や出来具合の途中経過、発送やラベルのこと、日本で私がどのようなイベントに行きどのようなお客様と出会い購入してもらえたか、お客様からの評判などなど…たくさんのを話し合っています。

写真【オリーブの木の下でオリーブについて話し合うフランコとルーチョ】
特にフランコおじさんのオリーブオイル【パンタレオ】は、私のオーダーメイド!
日本のお客様の感想や他のオリーブオイルの味などを元に、私が「こんな味に作って欲しい」と伝えると、希望の風味になるように、オリーブを育てたり収穫時期を決め、フランコおじさんが作ってくれているのです!
【パンタレオ】はイタリア国内にも、日本以外の他の国にもない、私のための貴重なオリーブオイルなのです!
年に1,2度シチリアへ行き、生産者を訪ね、オリーブの様子を見たり、作業を手伝ったりもします。
おかげでこの愛情のこもったオイルは両方とも国際エキストラバージンオリーブオイルコンテストでここ4年(私が出品して以来ずっと!)金賞、銀賞を受賞しています。
本当にどこに出しても恥ずかしくない自慢のそしておいしい!オリーブオイルです。
日本の方にも、シチリアでシチリア人が食べているような感覚で毎日の食卓でずっと使ってもらいたい!と思っています。
でもシチリアから神戸そして蒜山そして皆様のところへと、どうしても経費がかかりますが、いっぱいの方法を研究してなるべく低価格でお客様ににお届けできるよう努力しています。
叔父さん達生産者もわかってくれて、なるべく安くしてくれています。たくさん日本に売れたら、300年や1000年のオリーブの木を守ることもできると喜んでくれています。
日本の人にも、シチリアの人にも喜んでもらえればこんな良いことはありません。
私はこんな気持ちでシチリアのオリーブオイルを皆様にお届けしています。